窓から見える景色

遠く遠く、紫から赤に染まりゆく燃えるように赤い空。
その上にビッシリと"こげ"が貼り付いたような、気味の悪い雲の海。
洗濯物を部屋に取り入れるっていう最初の目的を忘れて見入ってしまう。


もしかすると世界の終わりなんじゃないか、なんて勘違いをしてしまいそうなほど
恐ろしい黒と赤のコントラスト。
"こげ"は徐々に僕らの町を蝕んでくる。


間もなく雨は降り出した。